【名機礼賛 Vol.003|LONGINES】グリーンがかった色みが唯一無二の味わい

2024/06/18
by coober coober

■K14YG(24.5×31mmサイズ)。手巻き(Cal.10.86N、17石)。1926年製

ダメージも少なくいい感じのヴィンテージ感を醸すオリジナルダイアルの1926年製トノーモデル。懐中時計から受け継くヒンジタイプの構造をもつケースも魅力的なポイントである。

最大の特徴は、“グリーンゴールド”と呼ばれる金無垢ケースにある。シルバーの比率が多いために、薄くグリーンがかったように見えることから呼ばれるものでレア度はかなり高い。ムーヴメントのCal.10.86Nは、10型サイズでメイランやアガシなどにも見られる当時の主流サイズで、小振りでありながらもクオリティの高さを十分感じる。



ムーヴメントの状態も良好で、バイメタルテンプやブレゲヘアースプリングのコンディションも良好な1本。


『LowBEAT』No.1掲載(2012年4月発行)